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プログラムの特長・効果

プログラムの特長

CBTにもとづくプログラム

当プログラムはCBTの理論と手法を身につけていただき、うつ予防やストレス対処に役立てていただくことを目的に開発されたものです。
CBTとはCognitive Behavioral Therapyの略で、認知行動療法と呼ばれます。人間の気分や行動が認知のあり方(ものの考え方や受け取り方)の影響を受けることから、認知の偏りを修正し、問題解決を手助けすることによって精神疾患を治療するための精神療法です。
人は辛くなったと感じる時、普段とはちがって心のバランスを崩し、柔軟さを失いがちです。その結果、ものごとを極端に捉えるようになり、日常生活に支障をきたすようになります。
CBTの理論と手法を身につけると、自身が心のバランスを崩しかけていることに気づきやすくなります。あわせて、心の柔軟さを取り戻すことができるようになります。これが効果的な予防の取組みなのです。

手軽に学べるCBTプログラム

CBT は1970年代に米国のAaron T Beckによって、うつ病に対する精神療法として開発されました。
その後、適用対象は広がり、うつ病はもちろんのこと、不安障害やストレス関連障害、パーソナリティ障害、摂食障害(神経性大食症)、統合失調症などの精神疾患に対して、治療効果と再発予防効果の両面で注目されるようになりました。精神疾患以外でも、日常のストレス対処、人間関係の問題解決など、その適用範囲は広がりを見せています。
日本では2010年4月から保険診療適用となりましたが、標準セッションが16回と長いことや臨床経験が豊富な精神科医や臨床心理士が少ないこともあり、まだまだ普及が進んでいるとは言えません。
本プログラムはパソコンだけでなく、スマートフォンでも学習が出来ます。時間も場所も選びません。自分の好きな場所で、好きな時間帯に学習していただける、オンライン学習のCBTプログラムです。

予防のためのCBTプログラム

本プログラムはCBTの治療プログラムではありません。
CBTの理論と手法をうつ予防に適用した、うつ予防のためのセルフケア・プログラムです。
出来るだけ分かりやすくするため、専門用語は省きました。また、治療では必要であっても、予防では必要ない部分を選別し、1回あたり15分〜20分で学習できるようにしました。
CBTにつうじた臨床心理士が毎回添削コメントしますが、Webカウンセリングではありません。
受講者の課題回答に対する添削コメントを通じて、CBTの理論と手法の理解を手助けし、最終回の第5回まで続けて学習出来るようにサポートします。また、受講者のストレス対処に関するアドバイスを提供します。
コメントは機械的な自動コメントではありません。臨床心理士が受講者に対して、温もりのある、個別アドバイスを行います。
なお、予防のためのプログラムであるため、精神疾患で治療中の方は本プログラムを受講することはできません。


プログラムの効果

本プログラムは、メンタルヘルスの予防医学に数多くの研究実績がある東京大学 川上教授(川上研究室)との共同開発から生まれた、日本初のうつ予防ソリューションです。第87回日本産業衛生学会にて、「うつ病の発症率を1/5に抑える効果がある」と発表*しており、うつ病への高い予防効果が臨床試験で検証されています。
*『労働者に対するインターネット認知行動療法(iCBT)のうつ病予防効果:無作為化比較試験の12ヶ月目追跡調査』

川上憲人教授

川上憲人教授

東京大学大学院医学系研究科
公共健康医学専攻 精神保健学専攻分野

■専門:職場のメンタルヘルス、地域の精神保健調査、行動医学
■最近の研究テーマ:職場のメンタルヘルスの第一次予防、ポジティブ・メンタルヘルス、健康いきいき職場づくり、社会格差と健康


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